所長コラム マルちゃんがゆく!

■まずはここから財務分析(小売業編) [2007.12.12]

 

色々な財務分析数値を見ると、 「まずはどの分析数値を気にすればよいの?」 と思うのではないでしょうか?

財務分析にはそれぞれ意味があるのですが、
それぞれの業種ごとに特に気にしていただきたい財務分析がありますので、業種別にご説明していきます。




最初は小売業から!!


小売業はまずは必要な財務分析は 「損益分岐点売上」 からの予算管理 です。

損益分岐点売上、つまり 会社として利益か損失かという境目の売上高 です。
毎月、概ね変動しない経費(固定費) の利益(限界利益) は確保しなければなりません。

利益(限界利益)は売上から変動費を控除して計算します。

変動費は商品仕入れとチラシなどの広告宣伝費のみでしょう。
小売業の場合は、ほとんどの経費科目が安定します





【 固定費 】
そこでまず年間の固定費を前期の決算書から計算しましょう。
前期の決算書中、販売費及び一般管理費と営業外費用(支払利息など)の合計してください。

そこから、前期だけの臨時的な経費(修繕費など)を控除して、今期予測固定費を出します。


【 限界利益率 】
そして限界利益率を算定します。これは売上から売上原価と広告宣伝費中のチラシ関連費用など(看板維持費用は固定費として考えましょう)を控除すると限界利益が出ます。
その売上に占める限界利益の割合が限界利益率です。


【 損益分岐点売上 】
損益分岐点売上は、今期予測固定費を限界利益率で割ります。それで出た金額が最低限必要な売上(損益分岐点売上)となります。
固定費が400万円で限界利益率が25%だとすれば、
4,000,000円÷25%=16,000,000円が損益分岐点売上となるわけです。
まずは自分の会社の必要な売上高を確認し管理するところから始めましょう


【 予算管理 】
この損益分岐点売上に前期の売上季節指数などを考慮して月間目標売上予算を決めるのです。
そして毎月の現実の売上と対比し、翌月以降の売上予算額の補正を行います。





小売業は一般に売上は現金取引・仕入が掛という形態が多く、
当初の在庫分の資本があれば資金繰りに困ることはないと思います

ですので流動比率は建設業や製造業に比べ低くなります

当初のその資金がなければ将来の売上から過去の仕入れを払うこととなり、デットストック(不良在庫)が発生した時点で資金がショートします。

ですので次に必要な分析は棚卸資産回転日数となるわけなのです。


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